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稲作専業農家の素敵な日々

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『これ』と決めれず色々と

 昼まで小雨が降ったり止んだり。昨日の雨で田んぼに自然に水が溜まったので、ガン干ししていた田んぼの溝切りをする。今年は今のところ乾いたけれど、去年は水路からのオーバーフローが防げずに秋までトポトポだった田。しかも早稲の倒伏で秋雨にぶつかるという悲惨な末路。なので今年は早めに干してガンガン固め。高地力深田なのでちょうど良いようだ。で、今年の秋にガンガンだと来年は油断してまた乾かないという繰り返しをするのだ。

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 溝切り機に刈払機に動力散布機。この時期の3種の神器(笑)。今日は『これ』と決められないので、全部持ち歩く。
 午後は草刈り。


 昨夜、借りてきた『アリア』という映画を観る。

 わからない。これはわからないぞ(笑)。ノスタルジックで幻想的なのは初々しいヒロインの仕草とBGMのバッハの旋律のせいであって、物語そのものではないんじゃないか。諏訪市の風景も雪景色もパッとしないし、何より雪景色が3月のような溶けかかった雪なのが惜しい。雪は隙間に空気を含んだ新雪じゃいと。
 女子高生のヒロインが喘息なのも、ステンドグラス職人なのも必然性がないのではないか。本当は実の兄妹だという従兄の兄が自殺(たぶん)してしまうのも納得がいかない。この消化不良の悲しみがこの作品のねらいだとすれば完璧なのかもしれないが・・・。と、泥だらけの農民が偉そうに言う事ではないぞ。

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水回りなどと、出かけることと

 28日 (土)

 久しぶりに暑い。乾いた東風が強く吹き、これでは稲もかわいそうなのであちこち水を入れて回る。でも、どうせ明日は雨だろうと思っているので無駄なことをしている気分になる。そういう気分になるのだが、雨は明日だし、乾いた熱風は今日に吹いている。今日お腹を空かせている子供に「明日まで待て」とは言えまい。言えないのだと、そういうことにして田を回る。

 午後から奥さまが出かける日だと知らなくて、田んぼに出ようとしたら娘が退屈そうな叫び声をあげているではないか。ここで知らんぷりして自分の仕事を優先するほど僕は忙しくないのだ(笑)。水を止めてすぐに帰ってくるからそれまで待ってろとなだめて、それから2人で出かける。先日はダムに行ったのでどこにいこうか、平地は強風なので山に行こう、川に行こう。ということで、五頭いこいの森に行く。
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 川の水のキレイなこと。僕も一緒になって川に入る。浅瀬にオタマジャクシがたくさん泳いでいて、子供たちが捕まえて遊んでいる。風も少しは谷を抜けてくるが平地ほど強くはない。


 29日 (日)

 やはり雨。午前中はかなり強く降る。昨日水を入れなくてもよいくらい降る(笑)。ツタヤに行くついでに水を落としたり、水位が下がるようにしたりする。夕方前に雨が止む。
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 雨が止んで青空が出てきたので、家族で浜沿いの紫雲寺記念公園に出かける。帰りに海岸沿いの道路を通ると、防風林の松林の間から海が見えた。僕は山あいで育ったせいか、何度海を見ても海を初めて見たような気分になる。

 久しぶりに雨が降ったり、海を見たりすれば、もう少しおおらかな気持ちで生活したいものだと思うばかり。肉体労働をすると優先欲求が風呂・飯・ビールになってしまい、もう他のことはどうでもよくなってしまうのだ。いかんなぁ。

水回りと草刈りと溝切りと

 非効率で無駄に疲れるだけの働き方ではないのか。毎日、毎日。増えれば増えるほど。そして、どう考えても効率的な稲作なんてあり得ない気分になってくる。場所ごとに一括管理したいけれど田んぼは1枚1枚性格が違うので、昨日も行った遠い所に今日も行かなくてはならないとか、何だかんだで結局は巡礼の旅になってしまう。本当に無駄が多い。
 来年度また増えたらどうしよう。 とにかく細かい田んぼを巡るために軽トラを乗り降りするのがとても辛いのだ(笑)。
 せめて水口水尻を土のう袋で適当にしておく田んぼはエルボー管などでもっと容易なものに作らなければならないし、漏水しない屈強な畦畔も作らなくてはならない。秋にトラクターのタイヤで畦畔をガンガンに鎮圧しておけばよいのだろうか。


 24日 (水)

 地域景観に考慮した緑の畦畔田んぼは2回目の草刈りに入る。地域景観も何も、周りは除草剤で真っ赤な田んぼが多いのだが、もう当然なんです。70歳前後の方々が刈払機で毎日草刈りをするなんて無理な話でしょう。まぁ僕は若いので草刈りをしますが。

 母がプチ旅行に出かけたので、夕飯の支度をする奥さまの代わりに娘を保育園に行く。そのままツタヤに行って、娘はプリキュアと、僕は『ゆめのかよいじ』と『ペダルダンス』というミニシアターっぽい邦画を借りる。

 新潟県の旧・栃尾市が舞台。内容はともかく、石橋杏奈が可愛い。『blue』直系の美少女ノスタルジー映像美に中越地震が絡むので主題が散漫になってしまった気がするんですが、どうなんでしょう。美少女の幽霊がでるフィクションと、地震という切実なノンフィクションを一緒にしてよいのか。


 女子たちのロードムービー。またしても内容はともかく、宮﨑あおいが映っているだけで満たされてしまうという。女子たちの空気感がとても心地よい。男子の僕には分からないのですが、女子が観るとどうなんでしょう。


 25日 (木)

 中干しが終わっているので水の駆け引きに悩みつつ水回り。乾きすぎも悪いし、乾かなさすぎも悪い。
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 中干し後の深水は効果があるのだろうか。無効分げつ自体は中干しで抑えてあるということにして、茎を少しでも太くするという目的で3日間だけ深水にする。3日だけ(笑)。中期深水の時期はとっくに終わっているので、7月まで深水にすると下位節間が伸びて茎も弱くなるのではないか。そもそも1週間も湛水していると田面がトポトポになってしまうし、そのまま7月の長雨にハマると秋まで乾かないという悲惨なパターンがありうるので、もったいないけど落水。
 1ヘクタール田んぼで何枚も本気で深水をやっておられる方もいますが、僕は正直なところ用水の無駄だと思うのです。個人のこだわりや技術はよいのですが、用水はやはり共用なものなのです。他の人が使っていなければ排水として川に落ちるだけですが、続き田の水口を何枚も全開にするとやはり前後の圧は落ちるので、そうなると困る人がいる。お互い様とはいえ、まぁ、水の豊富な地域はこうして贅沢にもキレイな用水をたくさん使えるわけです。入れたり捨てたり自由自在。

 今日も夕方に娘を迎えに行く。夕方の散歩を兼ねて用水の源流、内ノ倉ダムまで娘とドライブ。
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 ダムの下まで続く長い石段を降り、また登り。ダム湖の周りを1周ドライブしたり。


 27日 (金)

 水が来る日なので終日水回り。


日曜日に出かけたこと

 22日 (日)

 日曜なので休む。娘とプラネタリウムを観に行く約束をしていたので、家族で自然科学館に出かける。自然科学館は子供の日に行ったばかりなのだが、まぁ、何度行っても楽しい所なのです。プラネタリウムを観てから館内のレストランでお昼を食べると、周りの家族から高所得な雰囲気が漂ってくる(笑)。ウチの子供たちは専業農家に育ったことに誇りを持ってくれるだろうか。えぇ、もちろんそれは僕や奥さまの頑張り次第なわけであります。


 23日 (月)

 昨日休んだので、水回りやら溝切りやらであちこち行ったり来たり。最後に軽トラの走行距離を見たら100キロ近く走っていた。
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 正面の鉄塔のところが我が家なのですが、こうして写真で客観的に見るととても良い所に住んでいる気分になります。


 24日 (火)

 水回りやら、溝切りやら、草刈りやら。
 

溝切りすることなど

 ちょこちょこと溝切り。乗用の基本通り、一度乾いた田んぼに水を入れて切ってみたのだが、これが凄く楽なのだ。水があるのでスイスイ進むし、着いた足もぬからないので田面を滑らせるようにバランスを取るだけ。とはいえ、切らずともよく乾いた田んぼはともかく、生乾きでも切らなければ溜まり水が排水できない田んぼもあるので、結局は状況次第の出たとこ勝負が基本です。

 昼食後、娘が通う体育教室に一緒に行く。今日は親子で一緒に運動する日なのだ。奥さまは用事があるので僕が行くことに。帰宅してから少し溝切りをして、夕方に娘と2人で五十公野公園に行く。あやめ祭りの真っ最中で賑わっていた。

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 先日ツタヤでDVDを2作借りていて、何とか昨夜観終る。『オン・ザ・ロード』は、『イージーライダー』や『モーターサイクル・ダイアリーズ』よりイマイチというか何というか。『イン・トゥ・ザ・ワイルド』の主人公の孤高のアウトサイダーっぷりにはかなわない。といっても、『オン・ザ・ロード』の主人公は正気なので、観ていて安心感がある。

 アウトサイダーの敗北という結末はいつも悲しい。まぁ、社会秩序的に彼らが敗北しないと困るわけですが。しかし、こういうアウトサイダー文学や表現もただの文化でしかなかったのか。僕もずいぶん長い間こういう幻想に振り回されてしまった気がするなぁ。



乗用溝切り機を買うこと、髪を切ることなど

 18日 (水)

 アゼナがひどい田んぼがあったのでバサグランの液剤を動力噴霧器で散布する。まぁ、慣行栽培のものなので農薬はけっこう使えるので問題ないのだが、放置しておくと『いよいよ忙しくて手が回らなくなってきたんだな』という悪評に繋がるので、早めに対応。規模拡大とはそういう世界なのです。

 2反半程度を4条ごとに全面散布。暑い。20リットルのタンクを背負って田んぼの中を何往復もするのはかなりの重労働だ。午後はすっかり疲れてしまったので、気分転換のため床屋に行く。白髪が増えて増えて仕方がない。困った。


 19日 (木)

 ちょこちょこと田んぼの中の草が残ってしまったところに粒剤を散布する。農機具屋さんに溝切り機を注文してもらいに行く。具合が悪いひい婆さんの畑の草を刈りに行く。


 20日 (金)

 昨日の夕方に溝切り機が来たので、早速使う。

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 ついに乗用を買ってしまった・・・。このエンジン47ccもあるんですね。オータケ製なのですが、思った以上に軽くてビックリ。ただ、田んぼを足で踏み抜くことがないので、何だか物足りない。楽なんですけど、田んぼの深さや土の感触が分からない。まぁ、とにかく凄い楽なんですけど。(笑)

 面白がってあちこち溝切り。終日やってしまってお尻が痛い。ふくらはぎが疲れない代わりにお尻が痛い。

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 萌えブームに乗ったかのようなネーミングが何とも可愛らしい。トラクターやコンバインの各部は割と洗練されたネーミングですけど、田植え機はこの路線ですね。まくら均しのローラーが『まくらっこ』とか。

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 シロツメクサとミツバチ。足元数センチの小宇宙。五重の塔のようなスギナの造形の見事なこと。

4日ぶりに書くこと

 14日 (土)

 終日草刈り。午前中に突然にわか雨。ちょうど田んぼ仲間が遊びに来たので仲間の軽トラで雨宿り。しばらく雑談。
 少し高いチップソーを付けたのだが、コンクリやら石やらにぶつけまくる。チップが飛ばないので、硬いものにぶつけるといい音がでる。夕方、隣の集落の祭りだというので娘と自転車2人乗りで出かける。ポッポ焼きとリンゴ飴を買う。リンゴ飴をなめる娘の嬉しそうなこと。僕もこのように嬉しいことがこの頃あるだろうかと考えたのだが、あぁ、そうか、こういう娘の顔を見ることが嬉しいのだ。考えて気付くようでは遅いのだが。

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 15日 (日)

 午前中は小一時間ばかり消防の広報。カンカン鳴らしながら集落をドライブ。隣の隣の集落まで行くので、ついでに近くの田んぼに水を入れる。昼前に帰ってきてから夕方まで家の周りの草刈り。家の裏の田んぼの土手の長いこと長いこと。

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 16日 (月)

 年に一度の健康診断のため新潟市まで行く。下の子は家で見ててもらったので久しぶりに奥さまと2人きりで外出。お昼に蕎麦を食べて、それから健康診断。なんだかんだで帰りは夕方になってしまう。結果的に休日。


 17日 (火)

 溝切り機のエンジンスタートの紐が壊れる。中のバネが割れてしまったので農機具屋に入院。溝切り出来ないので、あちこち落水し忘れている田んぼを一気に落水して回る。場所によっては中干し適期をとうに過ぎている。来月は雨が多く梅雨寒ではないかというので、田んぼが乾くのも今月が勝負ではないか。自家用・販売用コシヒカリは早めに干しているので、この天気でいい感じに乾いている。今年も7月の葉色が褪めずに草丈ばかりが伸びるパターンのような気がするので、強めに干した方が良さそうな感じ。5月20日過ぎに植えたとしても、やはり夏至までには落水すべきなのだと思うこの頃。明日でほとんどの田んぼを落水してしまおう。


 「窓を開けた時」がアップされていた。嬉しい。しかし、CDを持っていてもステレオにセットするのが面倒になって、ついにはパソコンにCDを入れて安い外部スピーカーで聴いて、ついには動画サイトで済ませてしまう。いやはや、何だか淋しいような、便利なような。

雨が降り、久しぶりに休むこと

 未明に大雨。日中は風ばかりで降らなかったのだが、今日は休みと決めていたので休む。

 午前中は部屋の掃除。昼は外食しようということで下の子を連れて奥さまと出かけるが、子どもが車で寝てしまったので家に戻り、外食はやめてパスタを茹でる。午後は1人で買い物兼お使い。ホームセンターで少し高級な草刈り刃を買い、酒屋でタバコと実家に送る父の日ギフトを買う。子ども2人と風呂に入り、日が暮れる。

 冬の間まったく飲まないでいたビールが復活してしまい、最近は皆が寝静まってから2缶も飲んでしまうことがある。心身的に何か調子が悪い証そのものなのだが、仕方がない、色々とせわしくなったので、今はそういう時なのだろう。これまでも大きな曲がり角の時に行きすぎたことがあったように、これもまたそうなのだ。自制心が未熟なばかりに失うものは多いかもしれないが、自制心が身に付いたからといって今まで以上に大きく得るものなどもないだろう。どうしたって自分自身以外にはなれないのだから。

 そんな言い訳を考えながらトム・ウェイツとビリー・ジョエルのファーストアルバムを聴く。数年ぶりにCDを引っぱり出して、聴きながら飲む。古くからの友だちと語らいながら飲んでいるような気分になるのだが、それは友だちではなく、この歌をたくさん聴いていた頃の自分自身なのだと。しかし、もう1人の自分とビールを飲むというのは何とも決まりが悪い。この頃の僕はすっかり真面目なのだが、だからといって昔の自分に説教やら講釈やらするわけにもいくまい。あの頃の僕は混乱していたけれど、今でも十分に混乱している。青春だけが特別ではなく、ずっとそうなのだ。誰だって。

 そういう時は決まって奥さまと初めて出会った日のことを思い出す。自分に関係のない飲み会にたまたま誘われたのだが、仕事が遅くなりそうで行けないと思っていて、でも仕事が早めに終わったので会には遅れて行くことになった。その飲み屋の前でやはり同じようにあまり関係がないのにたまたま誘われて、同じように遅れてきた女の子に出会い、そして隣の席になった。辺り一面雪景色の静かな夜だった。

 友に限らず、恋に限らず、人はいくつもの人に出会うためにいくつもの人と別れ、別れるだけ別れたら、あとは出会いがあるばかりなのではないか。顔も名前も思い出せなくなった仲間との別れから学んだことは、やはり出会いなのだ。奥さまと、娘と、息子。ともすれば家族だと思って油断してしまいそうな存在ではあるけれど、結局はこの家族と出会うための日々だったのだ。あの頃の若かりし僕にそんなことは言えないのだが。

 昼に出かける時に何か所かの田んぼの前を通ると、思った以上に雨水が溜まっていた。ここ数日見に行っていない田んぼは大丈夫だろうか。稲は相当強いので当然大丈夫なのだが、3日も見に行かないとなぜか心配になる。さすがに明日は見に行かないと(例え行かなくても)、という気分になる。まるで恋人との約束をすっぽかし続けているような気分だ。


  



 

草刈りすることなど

 小雨が降ったり止んだり、時折晴れ間も出る。怪しそうなところだけ水を見に行って、後は草刈り。

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 ニ王子岳にかかる雲。1人仕事という自己満足の極致。誰かに評価されるということもないので、自分自身の納得の境界を彷徨う日々。
 

溝切りと草刈りと

 10日 (火) 曇り

 飲み会の翌日。朝起きるも具合が悪いので、朝食を食べてから昼まで寝る。こういうところで休日を消化するというのはもったいない。決まった休日などはないのだが。

 午後から水回り。時間がないので水回り集中。明日あちこち放置できるようにあちこち水を入れる。

 また子供たちの具合が悪い。僕も喉が痛い。奥さまも痛いとのことで、アデノウィルスをもらっているのではないかと。


 11日 (水) 曇り

 晴れないので落水した田が乾かない。明日以降も曇りや雨の日が数日続きそうなので、少し土が柔らかいのだが溝切りしてしまう。一気に1ha田4枚を手押し溝切り機で攻める。今年は体力を浪費しないように割り切り作戦を決め込んだので、外周1周と中2往復しか溝を切らない。このサイズの田だと短辺50メートルに対して縦溝6本だけなのですが、十分でしょう。

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 ほ場整備田も冬季湛水などで高低差がメチャクチャになってしまい、枕は乾き始めているのに中は10cmも湛水している所があったりします。暗渠が入っているとはいえ、この溜まり水を出さないことにはどうしようもないので、雨が降る前に溝を切って排水し、切ってさえおけば雨水も排水されるだろうということで溝切り。

 田んぼが大きいので手抜き溝切りでも1枚当たり1.3キロ歩くことになるので、4枚で5キロ歩いたということになる。深い泥の中を5キロ歩くというのもなかなかないなと思うと、何だかおかしい。乗用を使うには細かい田んぼが多すぎるし、田植え機を改造してまで溝切りをしたくないというか、やはり田の中を嫌々でも歩いたほうが将来役に立つような気がするのです。土の密度感を感じれば、何となく「あぁ、代かきもっと粗くてもいいな」とか、色々と。

 それから夕方まで草刈り。

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 ほとんど希少価値の緑の畦畔。刈られたクローバーが水に浮かんでいるところなど風情があるとおもうのだが。

 草を刈った田というのは可愛げがあり、色気がある。

 
 

集まりと夕立と

 草刈りと溝切りをする。夕方前から市の農業士の集まり。新入会員のお宅訪問など。夜は飲み会。

 夕方に夕立があった。久しぶりに滝のように雨が降る。


 

消防の大会と溝切りと

 7日 (土) 涼しい風が強い。夕方には収まったか。

 昨夜それなりに飲んだのだが、酔いをさますために2時まで起きていたので当然起きれない。昼まで寝てしまう。なんて気持ちが良いんだ!寝ているときは!そして遅く起きた昼の虚脱感、倦怠感、後悔感の深さときたらもう。(笑)

 昼食を食べて、まず水回り。次の日は消防大会があるので、もうあちこちたっぷりと水を入れる。合間に草刈りをし、水を止めて回って、最後に中干しする田んぼの水を落として帰宅。

 半日軽めに田回りしても50キロ走るのだから、ガソリン代もバカにならないはずだ。


 8日 (日) 晴れのち曇り、夕方から雨。

 7時過ぎに集合して、午前中は消防の操法大会。集合場所の近くに田んぼがあるので、少し早めに言って畦畔をぐるっと歩いて回る。日頃は大きな田んぼをわざわざ歩いて回る余裕がないので、まぁ、こういうときに。いつも水深浅目でジャンボ剤を使ってしまう田んぼなので、途中で足し水してしまうのですが、ことしは例年の反省を活かしたっぷりと水を入れてジャンボ剤を使ったのです。うん、効いたようだ。毎年大発生のコナギが風上に少し残ったぐらいで、だいたいは効いている。ただ、蛇口を一か所完全に閉めていなかったみたいで、水口回りが冷や水にやられて全然育っていない。こうなると秋に選別網から落ちる青米にしかならないのですが、まぁ微々たるものです。

 大会は選手ではないので見ているだけ。とにかく暑い。梅雨の蒸し暑さの中で「休め!気を付け!」の姿勢を繰り返すのはなかなか辛い。

 昼過ぎに帰宅して、それから外に出る。1番に植えた田んぼの適当溝切りを2町ほど。今年はもう「切った方が少しはマシだろう」という気持ちで、外周と中は1、2本しか溝を切らないことにする。十分でないかな。

 1年ぶりに溝切り機を出したら、アクセルのワイヤーが固まって動かない。直し方など分からないのだが、とりあえずワイヤーを外して、被覆とワイヤーの間にオイルスプレーを吹いて歯間ブラシのようにゴシゴシ動かしてみる。しつこくやったら動くようになったので、取り付けてみると、なんと治ったじゃないか。いや、何でも農機具屋に持ってく前に、たまには自分でやってみるもんです。嬉しい。今度から洗った後はオイルスプレーしておこう。

 夜、奥さまに法事ができたので子供の相手でてんやわんや。娘はもう大きいので手がかからないのだが、さすがに1歳児は奥さま不在だと最終的に手におえない。まぁ、父も母も一生懸命に見てくれるので、僕は傍目には育児放棄しているようにしか見えないのかもしれないが、そんなこともないのです。(笑)

集まりに出ることなど

 涼しい東風が強い1日。

 スチール社製の新しい刈払機は50:1の混合油なので、ガソリンスタンドではダメだろうとスチール純正オイルを10リッター分だけ買ったのだが、JAのスタンドで聴いてみると「ウチのは幅広く使える混合油なので大丈夫です。次から使ってください。」と言う。今までスタンドの混合油は25:1だと思っていただけに、「幅広く」とは何だ?(笑)、メーカーは50:1推奨だと言うのに、「どっちもOK」みたい言い方をされたら心配で使えないじゃないか。

 ちょっと心配なところだけ水回りをしつつ草刈り。畦畔雑草もすっかり伸びてしまって刈りにくい。

 草の中に隠れていたヘビに少し刃が当たってしまい、とても痛そうな顔で僕を威嚇してくる。うっかり自分が噛まれても困るので、心を鬼にして体の真ん中から切断させてもらった。しばらくピクピクしながら真っ赤な目で僕を睨み続ける断末魔の表情が忘れられない。今夜の夢に出るのではないか。畦畔除草剤を使わないことで生き延びる生き物がたくさんいる代わり、僕の草刈り機で引き裂かれる命もあるのだ。

 初めに植えた田んぼは中干しのために2枚だけ落水したのだが、昨日今日とあまりに風が強いので他の田んぼの落水は思いとどまる。ここまで成長すれば風で痛むことなどないのかもしれないが、水を落とすというのは服を脱がすようなものなので、まぁこんな暴風の日でなくてもよいだろうと。自分がイネなら「今日はやめてくれ」と言うだろう。そんなわけで、落水するのは明日か、またその明日か。

 夕方前から雨が降ってきたので今日は営業終了。雨に濡れてまで草を刈る気にはならない。

 夜は集まり。父の代わりにJAの受託者協議会の集まりに出る。受託者という名の通り、人様から仕事を請け負うくらい田んぼをたくさん作付けしている人の会なのだ。ビールをたくさん飲みました。同業者中の同業者なので話も面白い。


 日中田んぼを回っているとき、「あぁ、ホテル・カリフォルニアみたいだ」と思った。僕はもうこの「田んぼ」という括りで縛られた世界から抜け出すことはできないのだ。個人から集落、集落から地区、地区から市内と、未来を見据えた活動をしていく定めなのだと。

 集まりがあったので消防は休む。雨だったので消防もなかったかもしれないが。

                

新しい刈払機を買うこと

 4日 (水) ムシムシと暑い。今年一番の暑さではないか。

 水回りしつつ、草刈り。取り寄せをお願いしていた刈払機が届いたというので農機具屋に取りに行く。

 婆さんは旅行、父と母は僕たち若夫婦と子供だけで過ごせるようにとドライブに出かけたので、消防も休んで親子4人で夕飯を食べる。娘と長く話したのも奥さまと長く話したのも久しぶりではないかしら。

 とはいえ夜遅くまで働いたりはしないのだから、稲作というのは恵まれている農業だろう。


 5日 (木) 昨日とは一転し涼しい強風吹く1日。

 軽く水回りして、昼は農業士の懇談会。帰宅後、水を止めて回ってから今日一緒だった仲間の事務所へ行き、夕方まで雑談。ためになる話ばかり。

 夕方になって雨が降り始めたので消防は休み。

 

草刈りすることなど

 薄曇りのち晴れ。カラッとした暑さだった昨日までと違って蒸し暑い1日。明後日以降、東日本も大雨の可能性ありだというのでもしかして一気に梅雨入りしてしまうのか。週間天気予報はずっと曇りマークなので、どっちに転ぶか分からないのだろう。

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 最近除草剤を入れた田んぼだけ確認して、あとは終日草を刈る。前に「道路は市道だし刈らんでもいいんじゃない」と父に言われたのだが、放置しておくとセイタカアワダチソウで凄いことになるので刈ってしまうことにしている。市道といえば市道なのだが、隣の集落からお借りしている田んぼだし、僕の集落と隣の集落を結ぶメインの田舎道なので交通量も多い、ならば景観向上のために田んぼの草と一緒に刈ってしまえば良いのだ。いや、すっきり。

 ちなみに除草剤というのは田んぼの中に生えてくる様々な雑草をやっつける農薬のことで、どんなに減農薬だとしてもそれが『減農薬』である限りはこの除草剤というのを1回は使っているはずです。だから完全無農薬というのは何らかの多大な苦労をして抑草するわけです。畦畔の草なら刈れば良いけれど、田んぼの中の草は大きくなると稲の代わりに養分を吸ってしまうので稲はスカスカになるし、稲に絡みついてコンバインでの刈取りを難しくするし、草の種がコメに混じって質を下げるし、とにかく大惨事になるのです。はい。

 夜は消防。日中に水を飲み過ぎたのかお腹をこわして、近くのコンビニのトイレに駆け込む(笑)。ついでに頼まれていた牛乳を買う。消防に出かけるときに夕方かけてきた水を止め、他の田んぼの何枚かの水をかけていく。それを帰りに止める。これで明日の1時間の労力を先に済ませてしまったので安心して寝ていられる。


  田んぼ道の暗闇で車のラジオからケイト・ブッシュが流れてきた。もちろん「嵐ヶ丘」なのだが、エミリー・ブロンテの原作を読んでしまうと原作通りの荒涼とした寂寞感ばかりがひしひしと伝わってきて少し不気味な気分になる。原作を知らなければもちろん「恋のから騒ぎ」のオープニングなだけなのですよ、この曲は(笑)。しかし、高校生のときに自分の部屋で「嵐ヶ丘」を一気に読んだ15年前がつい最近のことのように感じる。そして、これからの15年なんてもっとあっという間ではないのか。

 年間通してすっかり日焼けが取れない顔と、増えてきた白髪を鏡で見ると、いや本当に甘酸っぱい青春など使い果たしてしまったのだなと思う。まだまだこれからなのは田んぼと、親としての生き方、この地域を生きてきた人のようにこの地域を生きていくこと、そのくらいだろうか。とにかく、非現実的なものへの憧れというものがすっかり消え失せてしまったのだ。ただ目の前にやるべきことがたくさんあるばかり。それだけで動機は出来上がってしまい、人などは本質的に無意味だとしても別に楽しく生きていけるのだと思えるようにもなってしまった。だが、やはり今でも心の中の二十歳の僕は知らない街を彷徨っている。悩み、迷い続けろと言わんばかりに。

 全く知らない土地に来ても、こんなにたくさんの知り合いができて、いつの間にか幸せに生きることができるのだ。馴染みの笑顔が少しずつ増えていくほど、実家の親の顔を忘れそうになるが。



田んぼ・田んぼ・田んぼ

 村上春樹の本に『ダンス・ダンス・ダンス』というのがなかったか。それがどうしたといった内容で途中で読むのをやめてしまった記憶がある。

 5/30~6/1 除草剤入れたり草刈りしたり。

 大きさには大小あるにせよ、田んぼの数を枚数で数えてみたら100数枚ほどあった。これを大体で面積別に内訳すると・・・。

 1町歩以上      5枚
 5反~1町未満   6枚
 3反~5反未満   8枚
 2反~3反未満   20枚くらい
 1反~2反未満   30枚くらい
 1反未満       35枚くらい

 初めて意識してみたけれど、1枚1反未満がこんなにあったとは。好条件の平野部でさえこうなのだから、山間部での大規模化というのは通常の出荷価格だけで考えると採算合うんだろうか・・・。

 こうなってくると、厳しい管理基準では維持できない。厳しいとは田植え・生育・農薬・肥料・収穫の生育面のことではなくて、畦畔の草刈り時期・草刈り等の除草のやり方(見た目を含む)、用水路の丁寧な管理、田んぼの四隅や機械の出入り口の見た目、植え残しの補植等、これら外観上の『完璧』さなど維持できない。もちろん最低限に維持すべき部分はあるが、それはもう最低限の維持管理でしかない。

 しかし、この業界はまだまだ厳しい。先日、新しく入って行った集落の農家組合から父が色々とお叱りの言葉を頂いてきたようだ。個人経営の大規模化などそういうものだといえばそういうものなのだが、1人で1部屋を1時間で掃除すれば良い人と、1人で点在する10部屋を1時間で掃除する人ではやはり細部まで手が届かなくなるのだ。テーブルだけ拭けばよいという人もいれば、テーブルの裏も拭けという人もいる。完璧を基準にすれば当然といえば当然なのだが、まぁ、田んぼとはそういう世界なのだ。集落をまたげばまたぐほど、他人の『雑』さがとにかく許せない。

 だから、僕は自分が『雑』な人間だと評価されたみたいでとても落ち込んでいるのだ。黒船じゃあるまいし。(笑)

 しかし、やり直して名誉挽回しようとは思わない。それがこれからの未来の維持管理の方法だと思わないからだ。とにかく、僕たち若手農業者はそれでも根気よく現代農民を続けること以外に道はないのだ。そして、半ばボランティアに近い志で広域的に農地を荒らしたくないのか、それとも他は知らんが俺は儲けるというやり手だけが利益を得ればよいのか、まだだれも解決策を明示はしていないのだ。

 なんせ若者が極端に少ないのだから。

 これでは若い誰もが専業で田んぼなんてやりたがらないだろう。とにかく、僕の働き方も含めて色々なことがうまくないのだ。

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